北名古屋市の皮膚科専門クリニック
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アトピー性皮膚炎や乾癬の新治療

生物学的製剤と分子標的薬-アトピー性皮膚炎や乾癬の新治療

アトピー性皮膚炎や乾癬に対する近年の治療の進歩はめざましく、従来からあるステロイドホルモン剤、抗ヒスタミン剤、紫外線療法や免疫抑制剤等に加え、近年、生物学的製剤(注射)や、分子標的薬(内服)などが使用可能となり、これまでの治療ではコントロールが難しかった患者さんにおいても皮疹の制御が期待できるようになりました。

当院は、日本皮膚科学会より、これら薬剤の処方の認可を受けています。

生物学的製剤

アトピー性皮膚炎や乾癬の発症機序に関与する、サイトカインという物質の細胞への結合を阻害することにより、皮膚の炎症やそう痒を軽くします。主に皮下注射になります。

生物学的製剤は既存の治療で効果が不十分な場合に適応となります。

分子標的薬

細胞内のヤヌスキナーゼやチロシンキナーゼというタンパク質に結合することにより、サイトカインが細胞の受容体に結合しても、炎症やかゆみを引き起こす信号が細胞内で伝わらないようにします。

また薬剤によってはアトピー性皮膚炎に対し2歳以上から適応があり、さらに注射ではなく内服薬であるといった点からも、小児の難治性アトピー性皮膚炎患者さんに対する治療の選択肢になり得ます。

分子標的薬は既存の治療で効果が不十分な場合に適応となります。

生物学的製剤や分子標的薬の副作用

生物学的製剤による治療中に起こりうる副作用には、上気道炎、帯状疱疹、単純ヘルペスなどの感染症に加え、結膜炎の報告があります。

分子標的薬でも、やはり上気道炎、帯状疱疹、単純ヘルペスなどといった感染症に加え、ニキビ、白血球減少や貧血、肝腎機能異常、筋原性酵素上昇などがあります。
本剤内服中は、風邪症状や痛みを伴う発疹、ふくらはぎの痛み、息苦しさ、発熱、咳、腹痛、筋肉痛、胸痛などの出現に注意が必要です。

生物学的製剤や分子標的薬の自己負担額

生物学的製剤や分子標的薬はかなり高額な薬剤です。たとえば、アトピー性皮膚炎で生物学的製剤を使用する場合の窓口での支払額は、3割負担で月に3万5千円から3万7千円程度、分子標的薬で3万7千円から4万2千円程度です。しかし高額療養費制度や付加給付制度等を利用することにより、自己負担額の上限設定が可能です。この上限額については、年齢、収入や加入する健保組合などにより異なってきます。まずは当院窓口にてお尋ねください。